格差是正訴えた民主党が勝利 20年ぶりに市政担う NY市長選

産経ニュース 2013.11.6

5日、ニューヨーク市長選の勝利集会に登場した民主党のビル・デブラシオ氏(ロイター)

 【ニューヨーク=黒沢潤】ブルームバーグ市長の任期満了に伴うニューヨーク市長選が5日行われ、民主党のデブラシオ氏(52)が当選し、同党が20年ぶりに市政を担うことになった。暫定開票結果(開票率19%)によれば、所得格差の是正を訴えたデブラシオ氏の得票率は71%、敗れた共和党のロタ氏(59)は26%の大差だった。

 デブラシオ氏は「(市政に)新しい方向性が打ち出された」と勝利宣言した。同氏は、ブルームバーグ市政が所得格差を広げたとして、高所得層への増税を公約。銃などの武器取り締まりのため、主に黒人や中南米系住民が対象になっていた路上所持品検査を「人種差別的だ」として取りやめる意向を示していた。

 ロタ氏は、所属する共和党が10月、連邦政府機関の一部閉鎖を招いたことへの市民の反発もあり、支持を固められなかった。

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