雇用動向調査:就職、6年ぶりに離職者上回る 13年

毎日新聞 2014年09月09日 19時49分(最終更新 09月09日 21時45分)

 ◇増えた31万人のうち25万人をパート労働者占める

 厚生労働省は9日、2013年に新たに仕事に就いた人が離職した人を31万人上回ったとする雇用動向調査結果を公表した。入職者が離職者を上回るのは6年ぶり。厚労省は「景気の動向が労働市場を活発化させた」と分析する。一方で、増えた31万人のうち25万人をパート労働者が占めた。

 調査は従業員5人以上の事業所が対象で、約1万事業所(回答率71%)から回答を得た。新たに仕事に就いた人は749万人で、年の初めの従業員数に対する割合を示す入職率は16.3%(前年比1.5ポイント増)、離職した人は718万人で離職率は15.6%(同0.8ポイント増)。

 入職者のうち、転職した人は484万人(同67万人増)で、初めて就職した人が265万人(同6万人増)とほぼ横ばいだったのに比べ大幅に増えた。

 一方で、転職者の賃金は、「増加した」(31.8%、同0.5ポイント減)▽「減少した」(33.8%、同3.4ポイント増)▽「変わらない」(32.9%、同1.6ポイント減)−−で、減少割合が高くなっている。転職者の雇用形態も、「正社員からパート」の割合が増加して「パートから正社員」は減少するなど、転職が必ずしも待遇改善につながっていないことも示された。【東海林智】

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