「なつぞら」のモデル 東映動画労組の歴史学ぶ 非正規克服、マタハラとのたたかい
しんぶん赤旗 2019年7月24日(水)
(写真)東映動画労組の歴史を学ぶ人たち=16日夜、東京都内 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-07-24/2019072414_01_1.jpg
映演労連フリーユニオンはこのほど、東京都内で「東映アニメの歴史と労働争議」について学ぶ集いを開き、東映動画労組のたたかいに学び生かしたいとの声が上がりました。
東映動画労組は、NHK朝ドラ「なつぞら」の舞台のモデル。講演したアニメーション史研究者の木村智哉氏(玉川大学など非常勤講師)は、1961年に労組ができ、個人事業主扱いの「契約者」問題に取り組み、2016年に直接雇用・無期転換を確立したと紹介しました。
「なつぞら」ヒロインのモデルとなった組合員の奥山玲子さんがマタハラを受け、東映動画労組が守ったことなどを紹介し、「労組が以前から出産育児問題を取り上げていたことが実践で生かされた」と指摘しました。
木村氏は、東映動画労組と契約者の組合が統一し、誰もが入れる組合となって運動した意義を強調しました。
東映動画OBが、終業後に学習会を重ねて組合を結成した経験などを紹介しました。
別の映画会社の女性は、「個人請負が広がれば、プロジェクトごとに集散し、若手が育たなくなる。東映動画労組に学んで取り組みたい」と感想を話しました。