ヤマハ音楽教室、音楽講師たちが、英語講師に続いて労組を結成(11/20)

ヤマハ音楽教室の音楽講師の皆さんが、英語講師に続いて労組を結成しました。個人請負の形式で働く弱い立場で、コロナ禍では休業手当も支払われないなど英語講師と同様な状況に置かれていました。既に、コロナ禍が発生した3月の段階で、報道されていました。ピアノ講師、新型コロナで収入ゼロ 助成金ももらえず(2020.03.25 朝日新聞)
今後の仕事の確保など不安も大きい状況で声を上げることになりました。新聞報道もされましたが、記事に登場する清水亮宏弁護士はAsu-netのメンバーで英語講師労組の支援活動を続けてきました。今後、この音楽講師の労組活動に大いに注目していきたいと思います。(swakita)

ヤマハ音楽教室講師が労組結成 休講時の補償など交渉へ(2020.11.19 朝日新聞)

「ヤマハ音楽教室」などで講師として働く個人事業主たちが19日、労働組合を結成した。講師は「一般財団法人ヤマハ音楽振興会」と契約を結ぶ個人事業主だが、労働組合を作る権利はあるとして、団体交渉で労働環境の向上を目指す。同会によると教室は全国で2700カ所あり、講師は約1万人。労組結成については「コメントできない」としている。

 正式名称は「ヤマハ音楽講師ユニオン」で、20~50代の男女7人の講師で結成した。記者会見した組合員らによると、講師はヤマハと委任契約を結び、ヤマハの特約店などでレッスンしている。雇用契約ではないが、指導方法や教材が指定されていたり、勤務時間や場所を決められていたりするなど労働者の側面が強いという。特約店での発表会に無報酬で参加しなければならない場合があることや、新型コロナウイルスなどによる休講時の補償額が低すぎることなどを問題視しており、団体交渉で改善を目指すとしている。執行委員長となった20代の女性は「全国の音楽講師が安心して働き続けられるようにしていきたい」と話した。

 個人事業主の労組は、ヤマハ英語教室の講師も2018年に結成。雇用契約の締結を求めて団体交渉し、今年2月に雇用契約を結ぶ制度を導入する基本方針が伝えられている。ウーバーイーツの配達員やヨガインストラクターらも労組を結成している。(吉田貴司)

ヤマハ音楽教室、講師ら労組(2020.11.20 朝日新聞)

「ヤマハ音楽教室」などで講師として働く個人事業主たちが19日、労働組合を結成した。講師は「一般財団法人ヤマハ音楽振興会」と契約を結ぶ個人事業主だが、労働組合を作る権利はあるとして、団体交渉で労働環境の向上を目指す。同会によると教室は全国で2700カ所あり、講師は約1万人。労組結成については「コメン…

ヤマハ音楽講師が労組 教室の休業補償など要求(2020.11.20 しんぶん赤旗)

 ヤマハの音楽教室で働く音楽講師が19日、ヤマハ音楽講師ユニオンを結成しました。報酬基準やコロナ休業、病気・けがの補償問題、レッスン外業務の報酬などについて改善を求め、安心して働ける環境をつくろうと呼びかけています。

 音楽講師は個人事業主扱いで、ヤマハ音楽振興会と委任契約を結んで音楽教室などで教えています。

 結成大会にはツイッターなどで連絡を取り合っていた20代~50代の女性が参加。

 代表に就任した女性は、コロナ禍で一方的に休業を指示され、昨年12月と今年1月の報酬平均の20%が見舞金として出ただけだと報告。「声をあげられないもどかしさを感じていた。言いたいことのある人の支えになりたい」と強調しました。

 別の女性は「一般企業勤務をへて講師になったが、発表会の打ち合わせなどレッスン外業務が無報酬で疑問をもっていた。若い講師が入っては辞めていく」と述べました。

 同ユニオンを支援する清水亮宏弁護士は、「個人事業主や請負契約の労働者からの相談が増えている。救済手段がないとあきらめている人もいるが、労働組合で集団になることで話し合って解決できる」と指摘しました。

 ヤマハでは英語講師ユニオンも結成され、希望者の雇用化を勝ち取っています。

関連サイト
ヤマハ英語講師ユニオン
Yamaha Music Foundation
ヤマハ音楽教室 講師募集・各種関連制度など

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