新人看護師自殺は過重労働が原因 遺族が賠償求め提訴、札幌地裁 (7/29)

新人看護師自殺は過重労働が原因 遺族が賠償求め提訴、札幌地裁

福井新聞 2019年7月29日 午後4時25分
 
 国家公務員共済組合連合会が運営するKKR札幌医療センター(札幌市)の新人看護師だった杉本綾さん=当時(23)=が2012年に自殺したのは過重労働が原因として、母親(56)が29日、慰謝料など約9400万円の支払いを求め札幌地裁に提訴した。
 
 提訴後に札幌市内で記者会見した母親は「裁判を通じて医療の現場の過酷な労働が改善されていけば綾の死が報われると思う」と話した。
 
 訴状などによると、杉本さんは大学卒業後、12年4月から医療センターに勤務。長時間労働が続いた上、仕事での失敗に対する指導として自宅でも長時間の復習を強いられ、月150時間超の時間外労働があった。
 

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