佐野SA従業員、いまもスト続行中「一日も早く仕事を」(9/15)

佐野SA従業員、いまもスト続行中「一日も早く仕事を」
https://www.asahi.com/articles/ASM8Y65GLM8YULFA03C.html?iref=pc_ss_date
吉田貴司 編集委員・沢路毅彦 2019年9月15日06時00分

写真・図版
ストライキ開始時には従業員が事情を知らせる貼り紙を張り出した=8月14日、栃木県の佐野サービスエリア、加藤正樹氏提供

 東北自動車道上り線にある栃木県の佐野サービスエリア(SA)の従業員が8月中旬から始めたストライキは、いまもなお続いています。これに対し、運営会社は新たに働き手を確保して店の営業を再開し、従業員によるストは法律に基づかない違法なものだと主張。労働組合との交渉は膠着(こうちゃく)状態に陥っています。今回のストは違法なものなのでしょうか。ストに至る経緯をたどり、専門家に話を聞いてみました。

一日も早く仕事を
佐野SAは宇都宮インターチェンジから車で約45分走ったところにある。東日本高速道路(ネクスコ東日本)のグループ会社・ネクセリア東日本と契約し、地元企業のケイセイ・フーズが運営している。

 記者がSAをたずねた8月下旬、売店や地元名物の「佐野ラーメン」を出すフードコートはすでに再開され、家族連れを含む多くの利用客がいた。

 7月に結成された労組に加入する組合員約80人はストライキ中で、店には出ていない。代わりに店で働いているのは、スト開始後に新たに働き出した人たちだ。

 佐野市内の会議室では、労組の組合員40人以上が集まり、対応策を話し合っていた。仕事を再開した時に店に張るため、利用客へのおわびを書いたポスターを作るグループも。ある従業員は「一日も早く仕事がしたい」と話した。

突然の「解雇」通告
ストに至った経緯を振り返って… 

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