米GMスト、40日で終結=労働組合員が新協約承認 (10/26)

米GMスト、40日で終結=労働組合員が新協約承認
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2019.10.26 時事通信

 【ニューヨーク時事】全米自動車労組(UAW)は25日、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)との間で暫定合意した新たな労働協約について、傘下の組合員が投票で承認したと発表した。これにより、米国内30余りの工場で40日間続いた全面ストが終結する。 

 GMとUAWは今月16日、賃上げや一時金の支払いなどの待遇改善のほか、米国内の雇用維持に向け工場に77億ドル(約8300億円)を投資することを盛り込んだ労働協約で暫定合意。25日までに投票した組合員の過半数が賛成した。組合員は早ければ26日に職場復帰する。

 4年に1度の労働協約改定をめぐる労使交渉では、組合員約4万8000人が9月16日に全面ストに突入。半世紀ぶりの長期ストとなり、GMには20億ドルの損失が生じたとみられる。部品メーカーも減産や操業停止に追い込まれ、経済的な影響が広がっていた。


GMスト終結、UAW組合員が新労働協約を承認

〔写真〕新協約の投票状況を電話で確認するUAW関係者 PHOTO: BILL PUGLIANO/GETTY IMAGES
By Nora Naughton

The Wall Street Journal 2019 年 10 月 26 日 07:24 JST 更新

  全米自動車労働組合(UAW)は米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)に対し40日間続けた全米規模のストライキに終止符を打つ。

 UAWは25日、新たな労働協約でGMと合意したと発表。米民間セクターでまれに見る長期にわたったストライキが解決し、GMは米工場の稼働を再開することが可能になる。

 GM労働者は向こう4年の新協約を投票で承認した。協約には賃上げや多額の一時金支払い、9000人の雇用安定につながる米生産事業への77億ドル(約8370億円)の投資などが含まれる。4万6000人余りの組合員を対象とする新協約はまた、オハイオ州ローズタウン工場を含む米国内3カ所の工場閉鎖をGMに認めている。

 GMの広報担当者によると、組合員は即座に作業を再開し、同社は6週間にわたって操業停止していた30以上の米工場をできるだけ早期に再稼働させる。

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