実習生雇用で違反の事業所が増加 (10/25)

実習生雇用で違反の事業所が増加
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20191025/5030005809.html
NHK 長崎 NEWS WEB 2019年10月25日 11時53分

去年1年間に、長崎県内で外国人技能実習生を受け入れている67の事業所で、安全基準や労働時間などの法令違反が見つかり、違反が発覚した事業所の数は年々、増加傾向にあることがわかりました。

外国人技能実習生は、農業や漁業、製造業などの現場で働きながら日本の技術を学んでいて、長崎労働局によりますと、去年10月の時点で長崎県内で、およそ2500人の実習生を受け入れています。

長崎労働局は、情報提供などを受けて、去年1年間に実習生を受け入れている県内89の事業所で立ち入り調査を行ったところ、その75%にあたる67の事業所で法令違反が見つかりました。

違反の内訳は、安全基準の違反が28件と最も多く、次いで労働時間の違反が12件、割増賃金の違反が9件などとなっています。

中には、建設現場で調理業務を担当していたベトナム人の実習生2人に対し、労働基準法に基づく「36協定」を締結せずに、いわゆる「過労死ライン」を超えて月に100時間以上の時間外労働をさせたうえ、深夜の割増賃金の一部を支払わない違反が確認されるケースもあったということです。

違反が発覚した事業所の数は、3年前の平成28年が47、平成29年が56で、年々増加傾向にあります。

長崎労働局は「適正な労働環境を維持するために、関係機関と連携しながら厳しく指導にあたりたい」としています。

 

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