第298回 大学生協の書籍情報で小著『雇用身分社会』(岩波新書)が健闘しています

広告めいた手前味噌の情報ですみません。

「大学生協書籍インターネットサービス」(大学生協事業連合)を見たら、うれしいことに、今日現在、「おすすめ本」でも「新書ランキング」でも「雇用身分社会」が2番目に挙がっていました。

全体としては、学生のあいだでのこの夏の戦争法案反対運動の盛り上がりと、強行採決へ怒りを反映して、民主主義と憲法に関する本がよく読まれています。昔、子どもに読み聞かせたヴァージニア・リー・バートンの絵本「せいめいのれきし」(改訂版)が「おすすめ本」に入っているのは意外です。新書の『陽気なギャング……』は、史上最強の天才強盗4人組、 嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女の人気のシリーズのようです。小著がそうだから贔屓でいうわけではありませんが、本を買う学生のあいだでは岩波は強いですね。

<おすすめ本>
SEALDs 民主主義ってこれだ! 大月書店
森岡孝二 雇用身分社会 岩波新書
鈴木哲也 高瀬桃子 学術書を書 京都大学学術出版会
比戸将平 データサイエンティスト養成読本 機械学習入門編 技術評論社
高橋源一郎 民主主義ってなんだ?  河出書房新社
原 武史  「昭和天皇実録」を読む 岩波新書
阿部豊(解説・阿部彩子) 生命の星の条件を探る 文藝春秋
ヴァージニア・リー・バートン 石井桃子・真鍋真訳 せいめいのれきし 改訂版 岩波書店
佐藤幸治 世界史の中の日本国憲法――立憲主義の史的展開を踏まえて 左右社
樋口陽一・山口二郎 安倍流改憲にNOを! 岩波書店

<新書ランキング>
1 陽気なギャングは三つ数えろ 伊坂幸太郎 祥伝社
2 雇用身分社会 森岡孝二 岩波書店
3 検証安倍イズム 柿崎明二 岩波書店
4 沖縄現代史 櫻澤誠 中央公論新社
5 ガリレオ裁判 田中一郎 岩波書店
6 昭和史のかたち 保阪正康 岩波書店
7 京都の神社と祭り 本多健一 中央公論新社
8 水中考古学 井上たかひこ 中央公論新社
9 地図と愉しむ東京歴史散歩 お屋敷のすべて篇 竹内正浩 中央公論新社
10 戦国武将の実力 小和田哲男 中央公論新社

なお、Amazon売れ筋ランキングでは、ここ1週間ほど、たいがい『雇用身分社会』が狭いながらも労働問題のカゴリーの1位で、健闘しています。今度の小著の印税はお世話になっている「NPO法人働き方ASU-NET」にカンパすることにしているので、著者としていつになくに販売促進に力を入れています。厚かましくこういう売り込みをするのもそのためとご理解ください。

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