厚生労働省は23日、2011年のパートタイム労働者の総合実態調査結果を発表した。それによると、今後の働き方について、20〜34歳の4割超が「正社員になりたい」と答え、06年に3割程度だった前回調査を上回った。就職氷河期世代を含む若年層の雇用不安が改めて浮き彫りになった。
年齢別では、20〜24歳の57.3%(前回調査44.7%)、25〜29歳の41.8%(同30.6%)、30〜34歳の42.7%(同23.4%)が正社員を希望した。ただ、都合の良い日や時間に働けるパートの柔軟性に魅力を感じる人も中高年層を中心に多く、20歳未満と35歳以上を含む全体では22.0%(同18.1%)にとどまった。男女別に見ると、正社員を希望する割合は男性(29.4%)が女性(18.8%)を大きく上回った。
正社員を望む理由(複数回答)では「より多くの収入を得たい」が76.9%で最も多く、「雇用が安定している」(66.3%)、「より経験を深め、視野を広げたい」(27.6%)が続いた。(2012/08/23-14:25)