内部告発メール、第三者に誤送信 労働基準局の公益通報

朝日新聞 2103/10/09

 厚生労働省は9日、労働基準局監督課の職員がメールを誤送信し、内部告発を公益通報で知らせてきた男性の個人情報を、別の通報者に知らせてしまったと発表した。男性の氏名、メールアドレス、勤務先のほか、「会社が有給休暇を取らせない」といった通報内容が含まれていたという。

 監督課によると、同じ日に2通の通報メールが届き、返信先を誤った。すぐに誤送信に気づき、2人にメールと電話で謝罪し、誤って送ったメールの削除を依頼したという。

 公益通報は、勤め先で法令違反の疑いがあった場合、従業員が行政機関の窓口などに内緒で伝え、対応を促す仕組み。通報者が不利益を受けないよう、通報内容は秘密が守られることが前提だ。監督課は再発防止のため、メールの宛先や内容は、複数の職員で確認するという。

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