貧困問題 政治の責任 全国集会 現場の実態発信 (2/16)

貧困問題 政治の責任 全国集会 現場の実態発信

しんぶん赤旗 2020年2月16日

東京
当事者の実態から今後の課題を考えようと、反貧困ネットワーク全国集会2020が15日、都内で開かれ200人が参加しました。主催は同実行委員会。

 同ネットワークの宇都宮健児代表世話人は「経済大国の日本の貧困は社会保障、政治の貧困の結果」とあいさつ。NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石千衣子理事長は、ひとり親世帯23%が預貯金ゼロという調査を紹介し、入学準備金前倒し支給の必要性や、児童扶養手当拡充を訴えました。

 高等教育無償化プロジェクトFREEの岩崎詩都香さんは、東京大学の学費減免制度存続を求める運動を紹介。署名を集め、副学長と懇談するなかで、大学側が制度継続を表明。「学生を励ます成果が得られた」と話しました。

 NPO法人官製ワーキングプア研究会の白石孝理事長は、非正規公務員が3割を超えている現状を指摘。「私たちの運動と出会い、当事者たちが“怒っていいんだ”と、声を上げ始めています」と、実態を社会に伝えていく決意を語りました。

 午後のセッションでは韓国の完全無償化給食の取り組み、生活資金貸与に取り組む非営利法人など、各団体の代表が活動を紹介しました。

 最後の第3セッションでは雨宮処凛さんが司会を務め、6府県の反貧困団体、ひきこもりの会などの当事者団体が活動を紹介しました。

 

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