(3)休業者の産業別内訳
休業者の産業別内訳はどのように変化したでしょうか(表2)。4月の休業者のなかで、最も多数を占めていたのは宿泊業、飲食サービス業(105万人)で、休業者全体(597万人)の17.6%を占めていました。5月には同部門の休業者は79万人に減少しましたが、やはり休業者(423万人)のなかではトップで2割近くになります。宿泊業に限ると4月から5月にかけて休業者は20万人から23万人に増加しています。また、道路旅客運送業(バス、タクシー)でも休業者が増え続けています。人々の移動の制限がホテルや旅館、それに観光業に与えた打撃の大きさを示しています(注2)。
(注2)日銀短観(全国企業短期経済観測調査、20年6月)では、3か月先の景況感を示す先行き判断のDI(「良い」と答えた数から「悪い」を引いた数値)は宿泊・飲食サービス業の大企業で-77、中堅企業-80、中小企業-82です。