「内部留保の活用を」=安倍首相、企業の賃上げに期待−参院予算委

時事ドットコム 2013/10/24

参院予算委員会で、共産党の小池晃氏(右手前から2人目)の質問に答える安倍晋三首相=24日午後、国会内(写真省略)

 安倍晋三首相は24日午後の参院予算委員会で、政府と労働界、経済界が賃金改善策を話し合う「政労使会議」の場を通じ、企業の内部留保を賃上げに回すよう経営側に働き掛ける意向を強調した。共産党の小池晃氏への答弁。

 小池氏はこれまでの法人減税に関し、企業の内部留保が増えたのみで、賃金は下がっていると指摘。これに対し首相は「今までも(政労使会議で)内部留保の活用について言及したことがあるが、これからもお願いしたい」と述べた。

 首相はまた、日本維新の会の片山虎之助氏への答弁で、復興特別法人税の前倒し廃止方針に関し、「異例の措置で、事実ご批判をいただいている」と言及。「批判を浴びる中で判断したことを経営者の皆さんによく理解していただきたい」と述べ、企業の賃上げに強い期待感を示した。

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