朝日新聞 「自殺考えた」4人に1人 内閣府調査、20代高い割合

朝日新聞 2012年5月2日

大人の4人に1人は自殺を本気で考えたことがあり、20人に1人はそれが1年以内のことだった――。内閣府の調査で、こんな実態が浮かび上がった。20代で割合が高く、内閣府は「自殺者数が多い中高年だけではなく、若い世代への対策も重要」としている。
 
内閣府が今年1月、20歳以上の3千人にアンケートし、2017人が回答した。「本気で自殺したいと思ったことがある」と答えたのは23%。各年代で自殺を考えたことがある人の割合は、20代が28%、40代は27%、50代は26%と高めだった。「最近1年以内」に自殺を考えた人は5%。20代では10%だった。
 
一方、全回答者のうち43%が、悩みを抱えた時に誰かに相談したり、助けを求めたりすることにためらいを感じていた。うつになった場合について尋ねたところ(複数回答)、「家族や友人に迷惑をかける」(67%)との答えが多く、「職場に迷惑をかける」(25%)、「誰にも打ち明けられず、一人で何とかするしかない」(23%)、「仕事を休みたくても休みが取れない」(18%)という声も目立った。

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