白河桃子 2013年は女子の働き方見直し元年

読売新聞 2013年1月7日

 みなさま、あけましておめでとうございます!
 
2013年の抱負などをブログに書いてみたのですが、「今年は女子の働き方にこだわります」と宣言させていただきました。そんな中で気になったトピは「働く女子のリアルお給料を晒さらそう(駄)」です。
 
本当にさまざま……働く女子のリアルなお給料
 
アラフォーで中小企業の事務員のトピ主さまは「残業ほぼ無、月給は手取り17万円です。冬のボーナスは手取りで30万円でした」とのこと。小町ユーザーに「他の方はどれくらいもらっているのか興味ないですか?」と呼びかけました。
 
リアルな数字を見て、本当に今は女性の年収もさまざまだなあと感慨深いものがありました。
 
「毎月手取り21万円、ボーナス50万円/回。年収は420万円程度」だったのに、出産退職してしまった方。「48歳女性、給料手取り26万、ボーナス16万。疲れた」というリアルな書き込みもありました。
 
アラフォーのトピ主さまは、年収になおすと260万円程度。48歳女性さんは年収で340万円程度。正社員でもボーナスなしで「200万ちょっと」の年収の方も。中には「月の手取り42万円だけどボーナスなしの専門職」という方もいらっしゃいました。
 
格差の時代と言いますが、「正社員」「非正規社員」「専門職」「転勤ありの総合職」「地方」「東京」などなど、本当にさまざまです。
 
トピ主さまの残業なしの事務職正社員というのは、ワークライフバランスが保てるという点で、女性の働き方としては、比較的満足度が高いものです。そして今「正社員」という身分は働く女性の5割ほどなので、恵まれているといえば恵まれています。
 
あなたは「ワーク派」? それとも「環境派」?
 
レスを見ていると、やっぱり女性の仕事は、お金ややりがいだけじゃないんですね。ライフステージに応じて、時間が大切なときもあれば、お金が大切なときもある。「お給料は低いけれどおおむね満足」という方は、「子育て中なので、休みやすく、残業がない今の職場が最適」という人が多い。
 
つまり「こんな仕事がしたい」というワーク派と、「こんな環境で働きたい」という環境派がいて、女性の場合、「環境派」がかなり多いということです。
 
しかし「環境」も時代につれて変わります。今まで事務職正社員が「女性にふさわしい仕事」とされていたのは、年収は低くても、いずれ養ってくれる夫と結婚するという前提があったからでした。しかし「養ってくれる夫」が現れるとは限らないのが昨今の世の中。副業でも資格取得でもなんでもいい。ぜひ女性にも、年収300万円以上を目指していただきたいです。
 
そこそこのバランスで満足する人が多い今、「お金大好きです(笑)」というレスが目立って前向きでした。「大卒35歳、月の手取りは35万、今回の冬のボーナスは80万でした。夏のボーナスは100万でした。残業も多いし、仕事もきついし、責任も重いけど、自分の考えたことが形になるし、楽しいです。もっともっとかせぐよ! がんばります!」
 
こういう女性がもっと増えてもいいですよねえ。自民党は2020年までに女性の管理職率30%を目指すと宣言しています。前向きな人には、チャンスが向こうからやってくるわけです。
 
そろそろ女性がもっと稼いでもいい時代です。2013年は女子の働き方を見直してみませんか?

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