サッチャー氏の葬儀費用に抗議

NHKニュース4月14日

イギリス、ロンドンの中心部で、今月8日に死去したサッチャー元首相の葬儀に多額の公費が使われることに反発する人たちの集会が開かれ、元首相に対する国民の世論が二分した状態が続いています。

イギリスのサッチャー元首相の葬儀は、ロンドンのセントポール大聖堂で17日に執り行われる予定で、地元の報道によりますと、要人の警備などで1000万ポンド(日本円にしておよそ15億円)と見込まれる費用の多くが、公費で賄われるとされています。

ロンドンの中心部、トラファルガー広場には、13日、社会保障費などを削減した元首相の葬儀に多額の公費が使われることに反発する人たち、およそ200人が集まり、「サッチャーはイギリス産業の破壊者だ」などと抗議の声を上げていました。

サッチャー元首相を巡っては、経済の自由化に取り組んだと評価する声がある一方で、国営企業の民営化などの改革が多くの失業者を生みだしたという批判の声も根強くあり、国民の世論が二分した状態が続いています。

集会に参加した男性の一人は、「元首相は国を救ったというが、労働者階級は救っていない」と話していました。

一方、通りがかりの女性は、「元首相の政策によって助けられた人がいるのは事実だ。そっとしておいてあげるべきだ」と話していました。

17日の葬儀当日にも会場周辺ではデモが計画されているため、警察が警戒を強めています。

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