毎日新聞 2013年12月11日
退職に追い込むための配置転換は無効だとして、コナミデジタルエンタテインメント(本社・東京都)の50代の男性社員が11日、配転の取り消しなどを求め東京地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は1991年、コナミ工業(当時)に入社。ゲームソフトの開発などに携わり、2011年5月に子会社のコナミデジタル社キャリア開発グループへ配転された。
配属後はカードキーを取り上げられて原則自宅待機となり、応援業務としてパチスロ機の製造業務などに従事した。賃金は780万円(10年度)から計234万円減額された。
代理人の指宿昭一弁護士は「配転命令は退職に追い込む不当な目的で、ゲーム開発のキャリアとは無関係の業務を強いるなど権利の乱用であり無効だ」と話している。
同社は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。【東海林智】