連合、中小は月1万500円、非正規時給37円増要求へ

朝日デジタル 2014年11月18日

 労働組合の中央組織・連合は18日、加盟する中小企業の労組が来春闘で要求する内容を固めた。定期昇給に相当する月4500円を確保したうえで、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)相当分として6千円を要求する。合計1万500円以上となり、今春闘の要求を千円上回る。

 18日幹部が集まり、来春闘の「闘争方針」に盛り込むことを確認した。非正社員についても、今春闘の「時給30円アップ」を上回る「37円アップ」を目安に要求する。正社員との「均等処遇」をめざし、昇給ルールの明確化も求める。

 連合は大企業と中小や、正社員と非正社員の格差を縮めることを春闘の課題に掲げる。今春闘で中小労組は、定昇4500円にベア相当分として5千円の引き上げを求めた。

 連合は来春闘で、大手については「2%以上」のベアを統一要求する方針を打ち出している。中小の要求方針で引き上げ額を具体的に示すのは「中小は大企業より賃金水準が低く、上げ幅だけで要求を示すと格差がなかなか縮まらない」(連合幹部)からだ。(佐藤秀男)

この記事を書いた人