過労死機の特別指導、公表は「プレゼント」? 労働局長

 朝日DIGITAL 2018年4月6日

https://digital.asahi.com/articles/ASL464SVLL46ULFA00W.html

厚生労働省東京労働局の勝田(かつだ)智明局長が、男性社員が過労自殺した野村不動産への特別指導を昨年末の記者会見で公表した際、「プレゼント」と述べた上で説明していた。6日の衆院厚生労働委員会に参考人として招致された勝田局長は、「不適切だった」として謝罪した。一方で「プレゼント」が同社への特別指導を指したものではないと弁明した。

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昨年12月26日の定例記者会見で勝田局長は、記者から「プレゼントの中身は」と問われ、「プレゼントもう行く? やります? じゃ、やろっか」と述べ、「プレゼントっていうほどいい話じゃないんですけど」と前置きをした上で、野村不動産に対する特別指導について説明し、公表した。

国会に提出された同12月1日の定例記者会見の会見録によると、勝田局長は報道各社に対して「26日に1日遅れのクリスマスプレゼントがありますから」と述べ、重要な発表があることを予告していた。

衆院厚労委で勝田局長は発言について、「『プレゼント』ととられかねない発言だった」と述べて謝罪したものの、「プレゼントではないつもりで発言した」と釈明した。また、12月1日の発言については「特定のことを想定して申し上げたものではない」とした。

立憲民主党の初鹿明博議員は「素直に野村不動産の(特別指導の)件をプレゼントだと認めて下さい」と迫ったが、勝田局長は認めなかった。

野村不動産への特別指導は、同社の男性社員の過労自殺を端緒に東京労働局が監督指導したことがきっかけだった。「プレゼント」発言には過労死遺族の団体からも批判の声が上がっている。

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