大阪 府市統合本部 市バス・地下鉄など職員1万人削減方針

しんぶん赤旗 2012年6月21日

大阪府と大阪市でつくる府市統合本部が19日、地下鉄や市バスの民営化などで職員約1万人を削減する基本方針を決めました。橋下・「維新の会」が昨秋の市長・知事選で掲げた市民の財産を民間に払い下げ、安全軽視、もうけ優先のやり方を本格的に推進することになります。

府市統合本部は、橋下・「維新」の掲げる「大阪都」発足へ、昨年12月に設置した事実上の司令塔です。

同日の会議では、大阪市営地下鉄の民営化(5500人)、市バス139路線のうち58路線の民営化、ゴミ収集業務の民営化(2000人)、府市病院の統合・独立行政法人大阪病院機構(仮称)の設立などを2015年度をめどに行うとしています。

リニア新幹線の早期開業、鉄道や高速道路などの大型公共工事の推進を掲げる一方、中小企業信用保証協会(府)と信用保証協会(市)の統合や、大阪市の男女共同参画センター(クレオ大阪)の集約・廃止などを決定しました。

府と市の両中央図書館、府体育会館と市の中央体育館は当面併存としましたが、府立中之島図書館は廃止するとしました。

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