脱原発デモ:国会周辺で4万人参加

毎日新聞 2013年03月10日

国会前で原発反対を訴えるデモ参加者ら=東京都千代田区で2013年3月10日午後5時18分、中村藍撮影

 「みんなの力で原発止めよう」−−。東京・永田町の国会周辺などで10日、脱原発を訴える抗議行動があり、参加者がプラカードを手に声を上げた。主催者発表で延べ約4万人が参加した。

 主催した市民団体「首都圏反原発連合」は昨年3月から毎週金曜日に首相官邸前で抗議行動を続け、今月1日で45回目を迎えた。10日は原発事故を苦に自殺した福島県相馬市の酪農家、菅野重清さん(当時54歳)の妻バネッサさんや、菅直人元首相も参加した。

 毎週金曜日の抗議行動に参加している千葉県松戸市の新保享(しんぼ・すすむ)さん(65)は「かつて福島に住んでいたこともあり、原発事故がひとごととは思えない。事故から2年たったが、これからも声を上げ続けたい」。横浜市から妻(34)と8カ月の長男を連れて参加した会社員、和泉亮さん(33)は「子供たちに原発のある社会を残すわけにいかない」と話した。【山崎征克】

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