保育施設の事故、17人死亡 昨年報告分、睡眠中11人

http://www.asahi.com/articles/ASH234WFCH23UTFL006.html
朝日新聞 2015/2/3

2014年に報告のあった保育施設での事故で、死亡した乳幼児が17人いたことがわかった。前年より2人少なかった。厚生労働省が3日、集計結果を公表した。事故数は前年より15件(9・2%)多い177件で、04年に統計を取り始めてから過去最多だった。保育施設の利用者が増えていることの影響があるとみられている。

 厚労省は、保育施設の事業者に対して、保育施設で子どもが死亡したり、全治30日以上のけがをしたりした場合、自治体を通じて報告するよう要請している。

 亡くなった17人のうち、認可外保育施設での事故が12人。このうち0歳児が8人、1歳児が4人だった。認可保育所での事故は5人で、1歳児が1人、4歳児が3人、5歳児が1人だった。17人のうち11人が睡眠中の事故で、そのうち4人がうつぶせの状態で見つかった。

 4月から始まる「子ども・子育て支援新制度」では、認可保育所や小規模保育など市町村の認可事業となる保育施設の事業者は、事故報告が義務づけられる。さらに、事故の第一報の報告期限を原則として発生当日とし、素早い対応を求めていく。(畑山敦子)

この記事を書いた人