ファミマ店長「過労で脚立から落ち死亡」 遺族が提訴

http://www.asahi.com/articles/ASH6141MKH61ULFA00G.html
朝日デジタル 2015年6月5日
 
 2年前、コンビニチェーン「ファミリーマート」の男性店長(当時62)が勤務中に脚立から落ちて死亡したのは長時間残業で意識を失ったのが原因だとして、大阪府大東市の遺族が当時のオーナーと運営会社に慰謝料など約5800万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。会社側は5日の第1回口頭弁論で請求棄却を求めた。

 提訴は4月10日付。訴状によると、男性は2011年4月ごろから大東市の店舗(閉店)で働き始め、12年4月からは隣の門真市の店でアルバイトもしていた。大東市の店で1人で働いていた同12月、脚立のそばで倒れているのを客が発見。13年1月、急性硬膜下血腫で亡くなった。

 遺族側は、勤務中に男性がサインした郵便物の伝票の時刻などから、男性は死亡前の半年間に月218〜254時間の残業をさせられ、厚生労働省の過労死認定ライン(2カ月以上にわたり月平均80時間)を超えていたと主張。オーナーには過酷な働かせ方をした責任があり、フランチャイズ契約を結ぶファミリーマート社は店舗への適切な指導を怠ったとしている。

 同社広報室は「係争中なのでコメントは差し控えたい」としている。

この記事を書いた人