東北自動車道 佐野SAストライキ関連記事 (8/15)

東北自動車道 佐野SAストライキ関連 

□営業を休止している東北自動車道上りの佐野SA ストライキの内情
https://news.livedoor.com/article/detail/16931924/

東北自動車道上り線にある佐野SAのレストランなどが、営業休止となった騒動
従業員ら40〜50人が「部長の不当解雇撤回」を求めてストライキをしている
事態の収束は運営会社社長にかかっているが、なかなか個性的な人物だそう
お盆に!東北自動車道・佐野SAスト内情 運営会社社長の悪評

2019年8月15日 16時0分 東スポWeb

〔写真〕従業員一同による経営陣の退陣を求める貼り紙

 お盆真っ最中に大騒動だ! 帰省中のマイカーで混雑する東北自動車道。その上り線にある「佐野サービスエリア(SA)」(栃木県佐野市)のレストランなどが14日、運営会社の従業員たちによる“ストライキ”で営業休止となった。現場には「社長の経営方針にはついていけません」「解雇された部長と支配人の復職と、経営陣の退陣を求めます」との貼り紙が残されていた。佐野ラーメンを提供する人気SAで、この時期は一年でも特に人が訪れる書き入れ時のはず。いったい何が起きたというのか――。

 本来なら人でにぎわっているはずのSAなのに、売店もレストランも明かりがつかず暗いまま。ガラ〜ンとし、まるで時が止まったかのよう。残された貼り紙には運営会社ケイセイ・フーズへの要求を突きつける従業員一同の声明が書かれていた。なんと“ストライキ”が行われていたのだ。

 本紙は同社の関係者をキャッチ、ストに至る背景を聞くことができた。「6月に銀行からケイセイ・フーズに新規融資凍結が申し渡されたと情報が流れました。労使間交渉でも話題になり、経営陣がこれを認めたのです。この情報は納品業者に漏れ、7月下旬からモノが入ってこなくなりました」

 納品業者からすると、モノを納品しても支払いがなされない不安があった。これにより上り線の佐野SAの売店から商品がなくなる事態に。8月になってケイセイ・フーズは資金の入金があったら速やかに納品業者に支払うとの覚書を作成。また商品が並ぶようになった。

 しかし、数日後に同社社長が覚書を不満とし、同社総務部長に対応を指示。それでもどうにもならないと分かると、13日に総務部長に対して解雇を言い渡したという。

 従業員一同の声明には「解雇された部長」との記述があり、それはこの総務部長のことである。

「部長が解雇されたことで、従業員の中から『私も辞めます』という人が出てきた。売店だけでなく、レストランからもそういう声が出て、さらに『営業を止めよう!』という話になったのです」(前出の同社関係者)

 従業員らで片付け作業に入り、14日未明にSAを閉鎖。従業員らは「おなかが痛いので休む」という名目で14日の出勤を取りやめた。参加人数は40〜50人。当面の目標は「部長の不当解雇撤回」だという。

「予想では14日午前中に解雇が撤回されて終わる話だと思ってました。しかし、会社からは14日夜になっても撤回がないと聞いています。従業員たちも本当は出社したいのに、できずに困っています」(前同)という。

 事態の収束は社長の決断にかかっているが、なかなか個性的な人物のようだ。

「5月に親会社の建設会社から来ました。『取引先には頭を下げるな』という人で、従業員が取引先に『お疲れさまです』とあいさつすることにも怒るのです。また、資金繰りに大変なはずの7月に、ライザップの大会に出場していて、みなをあきれさせました」(同)

 銀行からの融資凍結を不安がる納品業者に対して「業者ごときが社長に向かって!」と言ったこともあるという。

 ケイセイ・フーズに話を聞こうと電話取材を試みたが誰も出なかった。

 ケイセイ・フーズにSA運営を委託するNEXCO東日本は「営業再開の見通しは立っていません。一日も早く再開したいが、なかなか担当者と連絡がつかない」と大弱り。現在、上り線の佐野SAで利用可能なのは駐車場、トイレ、ガソリンスタンドで、屋台形式のケータリングカーで食事をすることはできる。

 また、階段で下り線のSAと行き来が可能。上下間にあるホテルも営業中だ。今後の展望はどうなるのか。

 前出の関係者は「部長の解雇撤回の後に新しい運営会社で従業員を雇ってもらって、納品業者への支払いを引き継ぐのが従業員らの理想といいます。ただ、そんなに甘くはないでしょう。ケイセイ・フーズは、今月末を乗り切れるかどうかだと思います」と指摘。

 高速道路は14、15日、お盆のUターンラッシュのピークで上り線は大混雑。丸く収まって、佐野ラーメンを提供してもらいたいものだが…。


□東北道・佐野SA上り線 売店の利用できず
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190814-00010000-biz_shoko-bus_all
8/14(水) 14:39配信 東京商工リサーチ

〔写真〕東北道・佐野SA上り線 売店の利用できず 東北道・佐野SA(8月14日午後・画像を一部加工しています)

 8月14日未明から東北自動車道・佐野サービスエリア(SA)上り線のフードコート、売店の営業が一斉にストップした。運営する(株)ケイセイ・フーズ(TSR企業コード:290996813、佐野市、以下ケイセイ社)の労使トラブルが原因とみられる。
東北道を管理する東日本高速道路(株)(TSR企業コード: 296427098、以下NEXCO東)も対応に追われている。東京商工リサーチ(TSR)は14日、ケイセイ社に取材を試みたが連絡がつかなかった。
TSRの企業データベースによると、ケイセイ社の代表取締役A氏が代表を兼務する企業は栃木県内に複数確認される。このうち、少なくとも2社は最近の決算で債務超過に陥っている。ただ、取引先は「(ケイセイ社が)業績不振と聞いたことはなく、今回の事態に驚いている」と話す。

東北道・佐野SA上り線 売店の利用できず
〔写真〕佐野SAの掲示

 佐野SA上り線は、NEXCO東がケイセイ社にテナント運営を委託し、ケイセイ社はレストラン、フードコート、ショッピングコーナー(売店)を運営していた。
ケイセイ社は8月11日、ネットニュースで「一部の業者が納品を中止した」など、運営面の支障を報じられていた。NEXCO東にも12日以降、佐野SAに関する問い合わせが数多く寄せられているという。
NEXCO東は今後のフードコート等の運営について、「めどが立ち次第、すぐ営業再開したい」とコメント。ただ、再開時期は「ケイセイ社への確認が取れ次第」と語るにとどめ、再開のメドは立っていない。

◇自動販売機、トイレは利用可能
14日午後、佐野SA上り線のトイレと自動販売機は、NEXCO東が管理しており利用できる。また、屋外にはかき氷や軽食などの屋台が出店されている。佐野SAは上下線とも徒歩で行き来が可能で、施設の相互利用できるため、NEXCO東では「ご迷惑をお掛けするが、ショッピングなどは上り線の営業再開まで下り線をご利用いただきたい」と話している。


□佐野サービスエリア、一部が営業再開 従業員のストライキで2日間の休止状態に
売店は午前7時に再開し、通常どおり24時間営業となる。フードコートは、人気の高い佐野ラーメン2種類だけにメニューを限定し、午前11時から午後11時までの時短で営業する。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d5626fbe4b0d8840ff0cb08
ハフポスト日本 2019年08月16日 13時19分 JST

田理央(Rio Hamada)

〔写真〕佐野サービスエリア、一部が営業再開 従業員のストライキで2日間の休止状態に ドラぷら公式サイトより

従業員のストライキで営業休止状態になっていた、東北自動車道上り線の佐野サービスエリアで8月16日、営業が一部再開された。

NEXCO東日本やネクセリア東日本が公式サイトで発表した。

ネクセリア東日本によると、このうち売店とフードコートの一部が、16日午前から営業を再開した。

売店は午前7時に再開し、通常どおり24時間営業となる。フードコートは、人気の高い佐野ラーメン2種類だけにメニューを限定し、午前11時から午後11時までの時短で営業する。

ネクセリア東日本の担当者は、レストランやフードコートの全面再開や、17日以降の営業について「詳細を確認中」と話している。

ガソリンスタンドやトイレなど、その他の施設は通常どおり利用できる。

下り線の佐野サービスエリアは別の会社が運営しているため、通常通り営業している。上りと下りを徒歩で行き来できるため、ネクセリア東日本は、他の休憩施設や下りのサービスエリアを利用するよう呼びかけている。

ストライキの背景は…
ストライキの背景には、ケイセイ・フーズの経営陣と従業員との間でトラブルがあったとみられている。

サービスエリア内には14日、「従業員一同のメッセージ」とする張り紙がされ、会社の経営方針への不満や、解雇された人の復職と経営陣の退陣などを要求する文言が書かれていた。

ネクセリア東日本は、ハフポスト日本版に「経営側の従業員との間のトラブルがあり、ストライキの原因になっている」と説明していた。


□名物ラーメン再開も従業員無念「違う味」佐野SA
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201908160001131.html
日刊スポーツ [2019年8月16日22時11分]

〔写真〕東北道・佐野サービスエリアで提供を再開した佐野ラーメンの店舗(撮影・村上幸将)
〔写真〕フードコートと売店が営業を一部、再開した東北道・佐野サービスエリア(撮影・村上幸将)

運営会社の従業員のストライキにより、14日未明から営業がストップしていた、東北道・佐野サービスエリア(SA=栃木県佐野市)上り線のフードコートと売店が、スト発生から2日後の16日、営業を一部再開し、名物「佐野ラーメン」の提供が始まった。

ただ、店頭に立った人員は代替要員だといい、ストを起こした従業員たちは「我々の味ではない」と反発した。経営陣との直接対話も実現せず、団体交渉の可能性も探るなど、事態は長期化の様相を呈している。

   ◇   ◇   ◇

佐野SA上り線に、活気が戻った。お盆のUターンラッシュが本格化したこの日、東京方面に向かう家族連れが「やってるじゃん」「あれ、やってるよ!」と声を上げ、次々とフードコート、ショッピングコーナーに入っていった。ショッピングコーナーの棚には9割ほど商品が並び、レジには利用客の列ができた。

なかでも好評だったのは、同市の名物で、SAでも一押しの人気グルメ「佐野ラーメン」。この日の佐野は最高気温33度と暑かったが、注文する客が相次いだ。家族で埼玉県から訪れた男性は「おいしかった。また食べたい」と笑みを浮かべた。16日から、ショッピングコーナーは24時間、佐野ラーメンは午後11時まで提供が可能となった。

ただ、店頭に立ったのは運営会社「ケイセイ・フーズ」のストライキを起こした従業員たちではなかった。関係者によると、お盆休み中の同社社員や付き合いのある関係者で、佐野ラーメンを提供したのも別業者だという。岸敏夫社長はこの日、報道陣の取材に「これだけの人が集まって協力してくれて涙が出そうだ」などと感謝した。

一方、ストを起こした従業員たちも同日、取材に応じ「今、提供されている佐野ラーメンは、私たちのものとは違う味になっている」と反発した。

お盆の時期には通常、1日に2000〜3000食、最も売れた一昨年5月には1日で3800食も出た味は、代々、受け継がれたものだといい「SAで40年以上にわたって受け継がれてきた味を、白紙にするなんて」と無念の思いをにじませた。

また、岸社長がストを起こした従業員と連絡が取れないと語ったことを伝え聞くと、首をかしげ「経営陣にはコンタクトを取っていますが、交渉は出来ていない」と断言。打開の糸口が見えないこと、7月に労働組合を結成したことを踏まえ(1)通常の職場環境の回復(2)ストの発端となった親会社の資金繰りの悪化について、今後の給与の支払いと商品の安定した仕入れに問題はないかを再確認するため、団体交渉を行う方向で弁護士と協議を始めた。また一部の労働団体にも相談を始めたという。

東北道にあるSAの中でも、高い人気を誇る佐野SA。一部営業が再開されたとはいえ、労使の溝は深く、完全復活への道はまだ遠そうだ。【村上幸将】
 

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