非正規公務員の差別やめて 国公労連 手記を発表 是正要求 (10/19)

非正規公務員の差別やめて 国公労連 手記を発表 是正要求

しんぶん赤旗 2019年10月19日

 国公労連の九後健治書記長らが18日、東京都内で記者会見し、不安定雇用で劣悪な労働条件におかれている国の非常勤職員の実態について告発し、是正を求めました。
国公労連が作成した非常勤職員らの手記パンフ『非正規公務員を差別しないで!』を発表。国会議員要請など各行動で使用すると述べました。
九後書記長は、国の行政機関の非常勤職員は約22%で「非常勤職員がいないと職場は回らない現状だ」と指摘。常勤職員と比べ、賃金、手当、休暇などに大きな差別があり、1年ごとの契約更新で無期転換権も認められていないと批判しました。
国公労連として、非常勤職員の常勤化・定員化をはじめ、雇用の安定と身分保障、同一労働同一賃金を基本とした均等・均衡待遇の実現を訴えました。
国土交通省の地方出先機関で働く30歳代の女性は、休暇制度や手当の改善を求めました。
常勤職員の病気休暇は有給なのに非常勤は無給であるとして「健康であることにも格差を付けられ、見放されている」と強調。夏季休暇がないことについては「父親の初盆は『欠勤』や『年休』となり、親の死を悲しむことにも格差を付けられていて情けなくみじめな思いをした」と述べました。
契約更新の際に不当な扱いを恐れ多くの人は受け入れているが「声をあげなければいけない」と述べました。

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