保育士ら18人退職意向の保育園、人員確保し保育継続へ (12/22)

保育士ら18人退職意向の保育園、人員確保し保育継続へ
https://www.asahi.com/articles/ASMDP3SDJMDPUTPB003.html?iref=com_alist_8_03
朝日新聞デジタル 菅尾保 2019年12月22日07時12分

〔写真・図版〕保育継続が可能になったことなどが報告された浜松市の保護者説明会=2019年12月20日、浜松市西区雄踏2丁目、菅尾保撮影

 静岡県浜松市西区のメロディー保育園で、園長らによるパワハラなどを理由に保育士ら18人が一斉に年内での退職を申し出て保育継続が危ぶまれていた問題で20、21の両日、市による保護者説明会が開かれた。市は新たに経営を担うヒーローズホールディングス(浜松市中区)が保育継続に必要な保育士数を確保したことを確認、1月以降も保育継続が可能なことを報告した。

保育士ら18人、一斉退職へ 園長らのハラスメント訴え

 20日夜の説明会には保護者約70人が参加。保育士らの一斉退職の申し出で園児数に対する必要保育士数が不足することが心配されたが、市によると18人のうち12人が1月以降も勤務を継続することになったという。同園の必要保育士数は現在17人だが、当初から残る意向の保育士やヒーローズが経営する他の保育園などからの異動で確保できる保育士を合わせると常勤換算で20人になるという。

 一方、退職届を出したものの勤務継続を選んだ12人は3月末での退職の意向を示しているという。ヒーローズでは新規採用やパート職の常勤化などで必要数を確保する計画で、めども立っているという。

 この日はヒーローズの鈴木克美社長らが「教育方針は従前のものを引き継ぐ」などと説明。鈴木社長は「最悪の事態は避けられた。よりよい保育ができるよう今まで以上に取り組んでいく」と話した。(菅尾保)
 

この記事を書いた人