きょう緊急事態宣言 ネットカフェ休業で 居場所失う人も (4/7)

きょう緊急事態宣言 ネットカフェ休業で 居場所失う人も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012372811000.html
NHK News 2020年4月7日 17時23分

新型コロナウイルスの感染拡大で「緊急事態宣言」が行われるのを受けて、休業を決めたインターネットカフェも出ています。専門家は、インターネットカフェで寝泊まりしている人が居場所を失うおそれがあるとして早急な対策が必要だと訴えています。

都内と大阪で13店舗を展開する「グラン・サイバーカフェバグース」の運営会社は「緊急事態宣言」が行われるのを受けて、8日から全店舗で臨時休業することを決めました。

運営会社によりますと、利用者や従業員の感染を防ぐための対応で、7日の時点では、今月20日までの休業を決めたということです。

ほかにも「DiCE」や「自遊空間」など、インターネットカフェを運営する複数の会社が「緊急事態宣言」を受けて、8日以降の営業を続けるかどうか検討しているということです。

今回の「緊急事態宣言」で多くの店舗が休業した場合、家がなくインターネットカフェで寝泊まりしている人が居場所を失うおそれがあります。

貧困問題に詳しい立教大学大学院の稲葉剛特任准教授は、「居場所が失われることで、路上生活を強いられたり、体調を崩すおそれがある。また、24時間営業のファストフード店やファミリーレストランなどに密集して、感染が広がることも考えられる。行き場の失った人のための住居確保の対策を急ぐ必要がある」と話しています。

利用者「密閉空間 休業もしかたない」
8日から臨時休業となるインターネットカフェの20代の利用者の男性は、「テレワークをするために利用していましたが、密閉空間なので感染防止のためには、休業するのもしかたないと思います」と話していました。

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