3月実質賃金は前年比‐1.3%、9カ月連続で低下=毎月勤労統計

ロイター 2014年 4月30日

[東京 30日 ロイター] – 厚生労働省が30日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、3月の現金給与総額(事業所規模5人以上)は1人平均で27万6740円となった。前年比では0.7%増と3カ月ぶりに増加。伸び率は2012年3月(同0.9%増)以来の高い伸びとなった。ただ、物価の変動を考慮した実質賃金は前年比1.3%減と9カ月連続で減少。物価上昇に賃金上昇が追いつかない状況が続いている。

うち所定内給与は前年比0.4%減と22カ月連続で減少した。一方、所定外給与は前年比4.8%増と12カ月連続で増加。特別に支払われた給与は前年比14.8%増の1万5961円だった。

現金給与総額の前年比を就業形態別にみると、正社員などフルタイムで働く一般労働者は前年比0.8%増。パートタイム労働者は0.3%減だった。
  

 総実労働時間は前年比0.4%増と2カ月ぶりに増加した。

 詳細は以下のとおり。(前年比、%、▲はマイナス)

              2月      3月速報
現金給与総額       ▲0.1     +0.7
 所定内給与       ▲0.5     ▲0.4
 所定外給与       +4.5     +4.8
 特別に支払われた給与  +0.5    +14.8
実質賃金         ▲2.0     ▲1.3
所定外労働時間      +5.8     +7.4
常用雇用         +1.2     +1.0
 一般          +0.6     +1.2
 パート         +2.6     +0.8

*統計の詳細は以下のURLでご覧になれます。

この記事を書いた人