あしなが育英会:奨学金高校生37%がバイト経験

毎日新聞 2014年12月09日

 ◇バイト代、41%が「学校費用」、25%「生活費」に

 あしなが育英会(東京都千代田区)が、奨学金を貸与している高校生にアンケートしたところ、37%がアルバイトを経験しており、そのうち41%がアルバイト代を「通学や部活などの学校費用」、25%が「家庭の生活費」に充てていることが分かった。対象の高校生は一人親世帯などで経済的に苦しい傾向にあり、家計の一端を担わざるを得ない傾向がうかがえる。

 アンケートは先月、奨学金を貸与している3543人を対象に実施し、2118人から回答を得た。結果によると、アルバイト代の平均月額は3万4784円。使い道(複数回答)は、最多が「おこづかい」(72%)、次いで「貯金」(42%)、「通学や部活などの学校費用」(41%)−−など。

 自由記述では、「明日食べるご飯に困っている。自分が早く自立できたらと何度もふさぎ込んだ」(男子)という厳しい経済状況や、「家計を考えてバイトをしなくちゃいけないと思うが、部活を続けたいという気持ちが交差して困っている」(女子)といった悩みがつづられていた。

 一方、経済的理由や家計の援助のため進学を断念したのは男子が30%に対し、女子は45%で差が開いた。

 調査を分析した筑波大大学院の樽川典子准教授(社会学)は「経済的な理由で一般の高校生が享受できる機会が剥奪されている」と指摘。女子の方が家計を理由に進学を断念したケースが多いことなどについて「女性の奨学生は能力があっても『我慢』や『断念』を強いられている」と性差についても言及した。【山田麻未】

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