東京新聞 2014年4月27日
雇用の安定を求める特別決議案などが採択された連合埼玉のメーデー＝さいたま市大宮区で（省略）
連合埼玉による「県中央メーデー」が二十六日、さいたま市大宮区の鐘塚公園であった。解雇しやすい正社員を増やすおそれがある「限定正社員」の普及や、派遣労働の固定化につながる労働者派遣法改正などに「断固反対」し、雇用の安定を求める特別決議案などが採択された。
式典には上田清司知事や民主党の国会議員ら約五千二百人（主催者発表）が参加。連合埼玉の小林直哉会長は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」について、「『第三の矢』で検討されている雇用制度の見直しは、さらなる長時間労働へとつながる代物で、労働者にとっては毒矢そのもの。働く当事者として反対ののろしを上げよう」と呼び掛けた。
会場では東日本大震災の被災地復興を願い、岩手、宮城、福島各県の物産展や福島県のＢ級グルメ「浪江焼そば」などの模擬店が出され、親子連れらでにぎわった。
県労働組合連合会（埼労連）による「県中央メーデー」は五月一日、さいたま市浦和区の北浦和公園で実施される。 （増田紗苗）