連合系メーデー開催―自民党の首相、13年ぶり出席

2014年 4月 26日 16:40 JST

 連合主催の第85回メーデー中央大会が26日、東京・代々木公園で開かれた。安倍晋三首相が自民党の首相としては13年ぶりに出席。主催者発表で4万人が参加し、格差是正や労働法制の改悪阻止などを訴えた。

 連合の古賀伸明会長は、政府が労働時間と報酬を連動させない新たな制度の創設を検討していることなどに触れ、「働く者の犠牲の上に成長戦略を描くことは許されない。人間は物や商品ではない」と訴えた。

 政府代表として出席した安倍首相は「デフレから脱却しないと賃金は上がらず、日本は豊かになれない。目的達成には与党も野党も、労働者も経営者もない。景気回復の実感を手に入れられるよう全力を尽くす」とあいさつ。公明党の山口那津男代表も同党代表として14年ぶりに出席し、民主党の海江田万里代表らと顔をそろえた。

 安倍首相のあいさつには「残業代ゼロ、絶対反対」とやじが飛び、首相が「わたしの自宅が近くにあり、シュプレヒコールは自宅で何回もうかがっている」と受け流す場面もあった。 

[時事通信社]

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