「すき家」ゼンショー、初の営業赤字へ 深夜の休業響く

朝日新聞 2014年11月10日22時44分

 牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングスは10日、2015年3月期の営業損益の予想をこれまでの80億円の黒字から17億円の赤字に見直した。純損失も従来の13億円から75億円に下方修正した。

 営業赤字も純損失も82年の創業以来初めて。株主への配当も初めてなくす。1人で営業する「ワンオペ」が批判を浴び、多くの店で深夜の休業を余儀なくされている。値上げに伴う客足の落ち込みや、輸入牛肉の仕入れ値が、円安と海外需要の増加で高騰していることも響く。

 「ワンオペ」の見直しで深夜は2人以上で営業するように10月1日から切り替えたが、そのための人手が集まらず、深夜の休業は10月末時点で全国約2千店のうち1200店近くに広がった。これが営業損益を55億円押し下げる。

 さらに、人件費の上昇分などを転嫁した値上げが客足に響き、既存店売上高の減少で24億円。牛肉の仕入れ値の高騰も18億円の影響があるという。

 今後、人手を確保して深夜営業を再開していきたい考え。ただ今回の業績見通しでは、来年3月末時点でも917店は深夜休む前提だ。赤字の責任を取って、幹部が受け取る報酬を12月から半年間減らす。その幅は小川賢太郎会長兼社長は30%、取締役10%、執行役員7%とする。

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