宅配ピザ過労死訴訟:解決金と謝罪で和解 地裁四日市支部

http://mainichi.jp/select/news/20150117k0000m040145000c.html
毎日新聞 2015年01月16日 23時42分
 
 東海地方で宅配ピザチェーン「アオキーズ・ピザ」を展開する「アオキーズ・コーポレーション」(本社・名古屋市)に勤務していた岩田孝之さん(当時33歳)=三重県桑名市=が急死したのは過労が原因として、遺族が同社に約1億1000万円の損害賠償を求めていた訴訟は16日までに、津地裁四日市支部で和解が成立した。
   
 原告側によると、同社が解決金や未払いの残業代を支払うほか、長時間労働に起因して亡くなったことを認めて謝罪し、再発防止に努めるという内容。解決金の額は明らかにされていないが、原告代理人によると「会社が責任を認めたといえる額で、遺族も納得している」という。

 訴状などによると、岩田さんは、管理職のゼネラルマネジャーを務めていた2012年5月、勤務で車を運転中に気分が悪くなり、虚血性心疾患により窒息死した。当時、16店舗を管理し、店長の休日確保のため代行業務もしていた。死亡前1カ月の時間外労働は約103時間に上り、名古屋西労基署が同年10月に労災と認定した。

 同社は「担当者が不在でコメントできない」としている。【永野航太】

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