SEALDsや議員ら、「野党共闘」後押し 名古屋駅前

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朝日デジタル 2015年11月14日
  
【動画】集会の参加者たちは「野党は共闘」と声を上げた=小川智撮影(省略)

写真・図版:SEALDs TOKAIの集会で野党共闘を訴える共産党の志位和夫委員長(左から2人目)と各党の議員たち=14日午後、名古屋駅前、小川智撮影(省略)
 
 
 安全保障関連法制への反対を続ける若者らの団体、SEALDs TOKAI(シールズ東海)が14日、名古屋市で野党4党から党首などを招いて集会を開いた。来夏の参院選に向け「野党共闘」を後押ししようとするが、声は永田町に届くのか――。

 14日夕のJR名古屋駅前。「民主主義って何だ!」のコールが響き、小雨のなか3500人(主催者発表)が集まった。

 「ぼくらが声を上げても(政権に)無視されるのが現状です。野党のみなさん。垣根を越え、呉越同舟をやっていただきたい」。シールズ東海の名古屋市の大学1年男子(18)が4党の議員らに呼びかけた。

 ログイン前の続き共産からは志位和夫委員長が参加。安保法制廃止の実現へ「国民連合政府」を提唱し、参院選で1人区での選挙協力に照準を合わせる。「すべてで野党が協力し、勝つ結果をつくろう」と声を張り上げた。

 1人区の対応について、民主の福山哲郎幹事長代理は「野党が候補者をそれぞれ立てれば厳しい戦いになる。エゴを出さず、安保法にブレーキをかけたい人たちがみんなで応援できる候補を探すことだ」。維新の衆院議員や、社民の愛知県江南市議も呼応した。

 安保法成立後、シールズ東海は9月に名古屋市、10月に三重県四日市市での集会で民主や共産、社民の議員を招いてきた。中心メンバーの岡歩美さん(24)には「反転の一歩を踏み出すには野党議員を増やすしかない」との思いが募る。

 ただ、永田町は一筋縄ではいかない。民主の岡田克也代表は1人区で野党候補の一本化へ調整を図るが、共産との連立政権構想には及び腰だ。保守系議員は共産との連携を嫌い、維新との新党結成を探る。

 名古屋駅前には山口二郎法政大教授も駆けつけ、民主の現状を「国会前のデモに行って市民の息吹に触れた人たちと、デモに背を向け自民と同じようなことをしたいと思っている人の間で分離している」と指摘。こう締めくくった。「このような運動を続け、野党結集の機運を高めること、とりわけ民主の背中を押していくことが課題だ」(斉藤太郎、黄)

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