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森岡孝二の連続エッセイ
第170回 民主党 やると見せかけ騙してやめた――派遣法改正を骨抜きに
「改正」労働者派遣法が、3月28日、民主・自民・公明などの賛成多数で可決、成立しました。 民主党は2009年6月に発表したマニフェストでは「製造現場への派遣を原則禁止する」と謳っていました。2010年4に民主党が国会に提 […] -
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第169回 人間らしい働き方と生き方を求めて― 50万アクセスに想う
2012年3月21日午後6時29分、このブログのアクセスが2008年5月5日のスタートから数えて50万件に達しました。到達日時予想でピッタリ賞と前後賞各10名の方に近く出る森岡編『貧困社会ニッポンの断層』(桜井書店)を贈 […] -
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第168回 学生レポート 大学と就職と働き方について思う
《以下に掲載するのは森岡の担当する2011年秋学期の「応用政治経済学」(企業社会論)の受講生のレポートの一つです。就活で苦労しなんとか内定をもらっても、厳しい働き方が待ち受けている状況について考えさせられます。》 大学と […] -
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第167回 書評? ロナルド・ドーア『金融が乗っ取る世界経済――21世紀の憂鬱』
エコノミスト 2011年11月29日号 ロナルド・ドーア『金融が乗っ取る世界経済――21世紀の憂鬱』中公新書 金融化をキーワードに世界経済の流れを読み解く 100年に1度の金融危機が世界を震撼させたのは3年前であった […] -
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第166回 あまりにも「ブッラク企業すぎる」ワタミの冷酷非情な働かせ方に怒りの嵐
すでに報道で広く知られていますが、神奈川労働局は、去る2月、2008年に大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた森美菜さん(当時26歳)の自殺を過重労働による労災であると認定しました。2009年、遺族は横須賀労働基準監督署 […] -
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第165回 国家公務員はこの10年、年間賃金が平均100万円も下がったうえにさらに2年で100万円年収が減ります。
このたび『世界』編集部に頼まれてその4月号(3月8日刊行)に国家公務員の大幅給与削減問題について寄稿しました。 ネットを見ると、国家公務員高賃金論が怨嗟のように渦巻いています。それほど高賃金論が広まっているのに、「国家公 […] -
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第164回 働き方ネットブログ50万アクセス到達日時を当ててください。
本ブログ50万アクセス到達日時予想に10人の方がご回答をお寄せてくださいました。到達は2012年3月21日18時29分でした。最も近かったのは21日18時30分と予想したHA(守口市)さんでした。4月中旬までに回答者全員 […] -
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第163回 職場のパワハラの背景にある過重労働と非正規雇用に歯止めを
昨日(1月30日)、NHKラジオの夕方ニュース(「ニュースここ一番」)で、厚労省のワーキンググループがまとめた「職場のパワーハラスメントの予防・解決」に関する報告が取り上げられました。 私は求められてあまり要領を得ないコ […] -
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第162回 今日の一斉行動で過労死防止法制定100万人署名に弾みがつきました
今日(21日)は過労死防止基本法の制定を求める街頭署名が東京、山梨、名古屋、京都、大阪、兵庫、岡山で取り組まれました。大阪では京橋で宣伝・署名活動が行われ、私はそれに参加しました。 現地に行くと、「過労死防止基本法の制定 […] -
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第161回 卒業予定者を失業予定者にしてはいけません
1月17日に厚労省と文科省から、昨年12月1日時点の就職内定率の調査結果が発表されました。それによると内定率は71.9%で、過去最低を記録した前年同期(68.8%)より3.1ポイント上昇したものの、過去2番目の低さにとど […] -
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第160回 国家公務員の給与は高すぎるという議論は間違っています
よく「公務員給与は民間と比べると高すぎる」と言われます。それは証明をするまでもなく明らかなこととして広まっている見方です。しかし、これは事実に基づかないという点でイデオロギーです。 公務員給与の議論では、最低賃金に近い時 […] -
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第159回 拙著『就職とは何か』に読者のあたたかい批評をいただいて
拙著『就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件』(岩波新書)が出版されて2ヵ月近くになります。ありがたいことにいろんな方がブログなどに書評や紹介を書いてくださっています。正月の遊(すさ)びにそれらをざっと集めてみました。 […] -
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第158回 ソウル市長の朴元淳さん、日本から応援しています
今年驚いたことの一つは、10月26日に投票された韓国ソウル市長選挙で野党統一候補の朴元淳(パク・ウォンスン)さんが当選されたことです。彼には、以前、日本と韓国で2度お会いしていました。それで親しみと尊敬の念を込めて「朴さ […] -
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第157回 書評? 西谷 敏『人権としてのディーセント・ワーク』
西谷 敏『人権としてのディーセント・ワーク――働きがいのある人間らしい仕事』旬報社、2000円 「まともな働き方」を4つの視点で探る 本書は労働者の味方の労働法学者による、雇用と労働の現状とあり方に関する平易な概説で […] -
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第156回 書評? 植村邦彦『市民社会とは何か――基本概念の系譜』
植村邦彦『市民社会とは何か――基本概念の系譜』平凡社新書、940円 平凡社新書、987円 「市民社会」の意味、文献渉猟で明らかに 本書は「市民社会」という概念の変遷をめぐる雄大な叙事詩である。 序章で著者は、「反貧困ネッ […] -
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第155回 若者の非正規雇用と大学生のアルバイト
労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎氏に拙著『就職とは何か―〈まともな働き方〉の条件』(岩波新書)を献本したところ、労働問題で断トツのアクセス件数を誇るhamacyanブログ(EU労働政策雑記帳)で取り上げてくれました。 […] -
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第154回 これはルールなき新卒採用の究極のかたちです
数日前の「朝日新聞」にユニクロの新卒一括採用について、次のような記事が出ていました。 ………………………………………………………………………… ユニクロ、新卒一括採用を見直しへ 大学1年で採用も 「朝日新聞」2011年1 […] -
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第153回 実態を把握して有効な対策を講ずれば過労死はなくせます
本ブログの「注目のニュース」にあるように、2011年11月18日、衆議院第一議院会館において、過労死防止基本法制定実行委員会結成総会・100万人署名スタート集会が開かれました。今回は、そこで実行委員長に選ばれた立場から同 […] -
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第152回 第2の処女作から過労死防止基本法の制定運動へ
11月12日、大阪市内のたかつガーデンで「大阪過労死問題連絡会30年・大阪過労死を考える家族の会20年」の記念シンポジウムが開催されました。以下はその記念冊子に寄せた一文です。なお、連絡会は1981年「『急性死』等労災認 […] -
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第151回 学生の就職環境の悪化に思う
大学を卒業して45年、大学教員になって42年になります。ずいぶん長いあいだ学生と接してきましたが、この2、3年ほど学生の就職環境が悪化したことはなかったように思います。そのことを意識しながら、このほど『就職とは何か― […]