2018年の「働き方関連改革法」で、労働側の強い反対を押し切って導入された「高度プロフェッショナル制度」(以下、高プロ)の運用をめぐる厚生労働省調査が発表されました。労働時間規制を外す「高プロ」導入企業は、在社時間と社外で働いた時間の合計=「健康管理時間」の把握を義務づけられており、その集計結果が初めて明らかになりました。対象の全17事業場で月200時間以上、うち6事業場で月300時間以上の高プロ適用者がいるなど、予想通り、高プロで働く労働者の長時間労働が明らかになっています。
高度プロフェッショナル制度に関する報告の状況(2021年3月)
厚生労働省 ⾼度プロフェッショナル制度 わかりやすい解説
厚生労働省調査をめぐる報道・関連記事 Click
高プロの問題点を指摘する論説・情報 Click
- 高プロを聞く 森岡孝二氏(関西大名誉教授・企業社会論)/山田久氏(日本総研・主席研究員)(毎日新聞2018.5.26)
- 日本弁護士連合会「高度プロフェッショナル制度を創設する法案の国会提出に反対する会長声明」(2018.3.6)
- 「高プロ」ってどんな制度? 緒方桂子・南山大法学部教授に聞く(朝日新聞2018.3.12)
- 過労死防止全国センター「声明 過重労働と過労死を助長する「働き方改革」関連法案に反対します」(2018.4.12)
- 竹信三恵子「高プロ制が導く異次元の「労働者保護」外しの未来」(Yahooニュース2018.5.29)
- 笹山尚人「高度プロフェッショナル制度がはらむ問題点 緊急解説! 高プロの本質は、労働時間規制がなくなることだ!」(2018.6.18)
- 連合大阪「高プロ制度の問題点を訴えよう」(2018.6.15)