任期付き雇用教員、1・6倍…東大など11大学

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Yomiuri Online 2015年04月02日

 東京大や早稲田大など、国内の研究を先導する11大学で、2007年度に7255人いた任期付き雇用の教員が13年度に1・6倍の1万1541人に増えていたことが文部科学省の調査で分かった。
 
 調査結果を分析した文科省科学技術・学術政策研究所は「外部から獲得する研究資金を財源にした雇用が増え、雇用状況が不安定になっていることを裏づけている」と説明している。

 対象は研究活動が盛んな大学で構成する「学術研究懇談会」に参加する11大学。65歳以下の教員について、13年度と07年度を比較した。

 07年度に11大学全体で2万6559人の教員が在籍、うち27%に当たる7255人が任期付きだった。13年度には教員の総数は1・1倍の2万9421人に増加。任期なし教員は7%減って1万7876人になったが、任期付きは1・6倍の1万1541人に、全体に占める割合は39%に増えていた。

 任期付き教員のうち、45歳未満が07、13年度とも約7割を占めており、同研究所は「若手研究者が特に安定した職を得られない現状がある」と分析している。

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