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森岡孝二の連続エッセイ
第90回 ゴールデンウィークがなくなる?
4月29日から5月5日までの1週間は、大学教師の私にとって、あいだの金曜日に授業がないので、「ゴールデンウィーク」の大型連休といえなくはありません。 しかし、最近は大学も世知辛くなって、休日で欠けた授業は後日の振り替え授 […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第89回 昨年の平均時給は2228円?の裏話
本ブログの「情報資料室」の記事にあるように、4月18日の朝日新聞は「賃金構造基本統計調査」(「賃金センサス」)を利用した第一生命経済研究所の分析をもとに、「働く人の平均時給2228円 09年、14年ぶり低水準」と報じてい […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第88回 派遣法の改正法案は抜け道だらけのざる法案
厚労省は、労働者派遣法の改正法案を3月19日に閣議決定し、同月29日に今通常国会に提出しました。法案とその解説とは同省のHPに出ています。囲みの引用にも示されているように法案は、事業規制の強化、派遣労働者の無期雇用化や待 […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第87回 新刊紹介 ― 『強欲資本主義の時代とその終焉』(桜井書店)
3月は身辺がいつになく取り込んでいたうえに、拙著『強欲資本主義の時代とその終焉』(桜井書店)の校正に追われ、この連続講座は1回しか書けませんでした。その校正も昨日終わり、4月中旬には出版される運びになりました。言い訳けつ […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第86回 ノー残業 おかげで明日は 超残業
昨日、TBSの「ひるおび!」(11:00〜2:00)の担当ディレクターから電話取材がありました。今日放送された当該番組は所用で観ていませんが、取材でお聞きしたところでは、最近、水曜日を「ノー残業デー」とする企業が増えてい […] -
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第85回 奇妙きてれつな「専門26業務派遣適正化プラン」 その4
厚生労働省「専門26業務派遣適正化プラン」の最終回です。 このプランは、「専門26業務派遣」の「適正化」に関連して、1「事務用機器操作」、2「ファイリング」、3「付随的な業務等を行う場合の留意点」の順に管理監督のため […] -
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第84回 奇妙きてれつな「専門26業務派遣適正化プラン」 その3
同じテーマを3回目もつづけてすみません。今月は今日まで更新が中断していた埋め合わせのためもあるのでお許しください。 「専門26業務派遣適正化プラン」は「専門業務」としての「ファイリング」についてつぎのように書いていま […] -
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第83回 奇妙きてれつな「専門26業務派遣適正化プラン」 その2
前回は、厚生労働省の派遣労働に関する「専門26業務適正化プラン」を取り上げて、そのおかしなところを問題にしました。同プランは、「専門26業務」以外の派遣の期間制限を免れるために、実際は単純業務でありながら、「専門業務」で […] -
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第82回 奇妙きてれつな「専門26業務派遣適正化プラン」 その1
厚生労働省は2月8日、世にも奇妙な「専門26業務派遣適正化プラン」と称する行政指針を出しました。 現行の労働者派遣法では、「専門26業務」以外は、派遣可能期間に原則1年、最長3年の制限が設けられています。にもかかわらず、 […] -
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第81回 賃金の引き上げこそデフレ脱却の決め手
連合と日本経団連の春季労使交渉をめぐるトップ会談が1月26日に行われました。報道では企業業績が低迷するなかで、労使はベアは困難との見方を共有し、定昇の扱いが焦点になると伝えられています。しかし、この1年余りは賃金がかって […] -
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第80回 派遣の 「専門26業務」の過半は単純労働です
労働者派遣法改正案の国会提出が間近に迫っています。改正の焦点の一つは登録型派遣の規制です。これに関連して、2009年12月18日開催の労働政策審議会関連部会のに提案された公益委員案骨子は、「常用雇用以外の労働者派遣を禁止 […] -
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第79回 マイケル・ムーア監督「キャピタリズム 〜 マネーは踊る 〜 」
マイケル・ムーア監督「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 闘う労働者への「愛の物語」 マイケル・ムーアの話題の新作を観た。彼はアメリカの銃社会を抉った「ボウリング・フォー・コロンバイン」、ブッシュのイラク戦争を暴いた「華氏 […] -
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第78回 2010年の年頭に思う
あけましておめでとうございます。 昨年は年越し派遣村から始まりました。派遣村は一昨年秋からの恐慌で切られた派遣労働者の避難所として開設されたものですが、派遣切りの嵐は年が明けて昨年1月からいっそう荒れ狂うようになりました […] -
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第77回 書評? 小倉一哉『エンドレス・ワーカーズ』日本経済新聞出版社
小倉一哉『エンドレス・ワーカーズ―働きすぎ日本人の実像』日本経済新聞出版社 過労死寸前!?「限界」を超える 日本人の労働時間 『週刊エコノミスト』2008年1月15日号 著者は、労働政策研究・研修機構の主任研究員で、日本 […] -
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第76回 書評? 熊沢誠『格差社会ニッポンで働くということ』岩波書店
『週刊エコノミスト』2007年10月2日号掲載 熊沢 誠著『格差社会ニッポンで働くということ――雇用と労働のゆくえをみつめて』 岩波書店、1995円 労働世界をパノラマで展望し、組合の責任も鋭く指摘 ここ2年余り、格差社 […] -
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第75回 書評? 岩田正美『現代の貧困』(ちくま新書)
2007年6月26日号掲載 『週刊エコノミスト』 岩田正美著(日本女子大学教授) 『現代の貧困――ワーキングプア/ホームレス/生活保護』(ちくま新書)735円 さまざまな姿を考察し 格差論から貧困論へ踏み込む 格差は「あ […] -
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第74回 書評? 設楽清嗣・高井晃著 『ユニオン力で勝つ』旬報社
『週刊エコノミスト』2007年3月27日号掲載 設楽清嗣・高井晃著『ユニオン力で勝つ』旬報社 1575円 景気回復下の労働者の受難と反撃 ここ二、三年、景気回復がいわれてきた。にもかかわらず、多年にわたる規制緩和とリスト […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第73回 書評? 中野麻美著『労働ダンピング――雇用の多様化の果てに』
今回からしばらく森岡が『週刊エコノミスト』誌に掲載してきた労働経済書の書評を同誌編集部の許しを得て転載します。 『週刊エコノミスト』 2006年11月 21日号掲載 中野麻美(NPO派遣労働ネットワーク理事長)著 『労働 […] -
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第72回 アリさんの働きぶりにびっくりしました
2日前に転居したばかりで家の中はまだごった返しています。荷物の運送と積み下ろしはアリさんマークの引っ越し社にお願いしました。今日は整理の合間にアリさんの働き方について書きます。 アリさんチームの4人は朝8時前に到着するや […] -
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第71回 休講脱線 暁を抱いて闇にいる蕾
ドキュメンタリー映画「鶴彬―こころの軌跡―」が、10月24日(土)〜11月6日(金)まで、大阪市内の第七藝術劇場で上映されています。なんとか観たいと思いますが、家の引っ越しを3日後に控えて、荷物の整理に追われ、行けそうに […]