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森岡孝二の連続エッセイ
第150回 『就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件』がまもなく出ます
昨年からの宿題であった『就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件』(岩波新書)の執筆と校正をようやく終え、あとは11月18日の発売を待つばかりとなりました。この連続講座の7月24日号で、「原稿に追われているために、この後 […] -
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第149回 ニューヨークで聞く戦争反対の声(2001年9月12日)
前回、10年前の9.11の「ニューヨーク通信」を掲載しました。当時、ニューヨークが報復一色ではなかったことを思い起こすためにもその翌日の通信も紹介しておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第148回 惨劇は帰り支度を始めた矢先に起きた(2001年9月11日)
9.11(セプテンバー・イレブン)から10年と2週間が経ちました。あの日を記憶にとどめるために、休眠状態の私のホームページの「ニューヨーク通信」から往時のレポートを貼り付けておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー […] -
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第147回 若者の働かされ方の地獄絵を見るようです
今月7日、飲料水配送会社に勤めていた08年8月に過労自殺した兵庫県尼崎市の若者(当時27歳)の両親が、息子の死は、会社が健康配慮義務を怠って長時間過重労働に従事させたことが原因だとして、会社に計約8300万円の損害賠償を […] -
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第146回 就職新氷河期で増える学生の就職失敗自殺
就職氷河期の再来が心も凍る「就職新氷河期」と呼ばれるこのごろ、学生の就活うつが増えています。それだけでなく、就活の失敗に起因する学生の自殺が急増しています。 警察庁によれば、2010年の「就職失敗」を原因あるいは動機とす […] -
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第145回 東電の原発撤退を求める株主提案に8%の賛成
6月下旬に電力会社の株主総会がありました。電力会社にかぎらず今年の総会で最も注目されたのは東京電力でした。 日本経済新聞によれば、総会出席者は、過去最多だった昨年の3倍近い9309人に上りました。所要時間は、午前10時 […] -
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第144回 電力会社の株主総会で話題を呼んだ株主提案とは
6月下旬に開催された東京電力をはじめとする電力会社の株主総会では、脱原発を求める株主提案がどれだけの賛成を得られるかが注目されました。その結果については次回に書く予定です。そのためにも今日は「話題になった株主提案って何だ […] -
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第143回 仙台市と名取市の津波被災地を訪ねて想う
前回書いたように、今月18日(土)、福島を尋ね、19日(日)の朝、「福島県復興ビジョン検討委員会」がまとめた基本方針(案)について、座長代行の山川充夫教授(福島大学)に詳しくお聞きしました。その日の午後は仙台まで足を伸ば […] -
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第142回 原発災害の惨禍から立ち上がる福島に学ぶ
いつもはあまり気に掛けることない社説ですが、本日の朝日新聞の社説はめずらしく目に留まりました。それは、「福島とともに−−脱原発ビジョンに学ぶ」と題して、「福島県復興ビジョン検討委員会」がまとめた「原子力に依存しない、安全 […] -
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第141回 大阪府知事の教育論は百パーセント間違っています
6月10日の「毎日新聞」の「記者の目」に、大阪府議会で「君が代起立条例」が成立したことに対して、「さまざまな考えを学び合うはずの学校が、一つの型にはめ込まれようとしている。子どもの将来を思うと、取り返しのつかない道を進ん […] -
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第140回 いまこそエネルギーの非核3原則を圧倒的世論に
本年9月に立教大学で開催される経済理論学会の特別部会で、震災・原発問題が取り上げられることになり、以下のような拙文を草しました。いささかフライングの感もありますが、この種の議論は早いに越したことはないと思い、ここに掲載し […] -
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第139回 原子炉事故から見えはじめてきた原発作業員の雇用実態
3月11日の原発事故からまもなく3か月になろうとしています。原子炉の電源喪失とメルトダウンにともなう核危機はいまだ収束する目途さえ立っていません。そのなかで懸命な冷却と汚染処理の作業が続けられます。 福島第1原発の1号機 […] -
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第138回 まだ全容が見えない大震災と原発事故の雇用への影響
東日本大震災と原発事故の影響で、大勢の人が職を失いました。しかし、3月11日から2か月半が経った今でも、その全容が明らかになったとはいえません。 厚生労働省が5月25日に発表した「震災による雇用の状況」(3月12日〜5月 […] -
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第137回 書評? 坂勝『減速して生きる――ダウンシフターズ』
週刊エコノミスト 2010年11月9日号 坂勝『減速して生きる−−ダウンシフターズ』幻冬社、1350円 生活や世界を変える可能性秘める 本書は、年収600万円の勤めを辞めて、収入を大きく減らしながらも、豊かな日々を送く […] -
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第136回 岩波現代文庫になったJ. B. ショア『浪費するアメリカ人』
2000年に岩波書店から出版されたジュリエット.B.ショア『浪費するアメリカ人』が先頃岩波現代文庫になりました。私が監訳にあたった本書の原書が著されたのは1998年でしたが、1990年代のアメリカ経済の繁栄を支えたのは、 […] -
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第135回 株主オンブズマンから原発事故対応についての東電への要望書
私が代表を務める株主オンブズマンから東京電力に対して、福島第一原発の事故対応について要望書を送りました。 そのなかではコーポレート・ガバナンスの観点から、事故対応の疑問点に関して以下の7点を挙げ、それぞれについて事態と経 […] -
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第134回 日本における原発に対する世論
『ワーキング・プア』の著者であるデイビッド K. シプラーさんから、東日本大震災と原発事故の発生直後に、見舞いメールをいただきました。その後、なんどか交信があり、「日本でこれを機に核エネルギーに対する反対が強まると思いま […] -
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No.133 Public Opinion on Nuclear Energy in Japan
Public Opinion on Nuclear Energy in Japan Yesterday’s Asahi newspaper carried the results of the latest public […] -
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第132回 土曜の夜の新幹線に乗って実感した経済活動の縮小
私は学会やその他の所用で年に数回上京し、たいてい新幹線の最終便かその直前の便で帰ります。昨夜もその例に漏れず午後9時10分の最終直前の便に乗りました。 3月11日の大地震、大津波と原発事故以来、人々の社会生活や経済生活に […] -
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第131回 日本の大地震・大津波の歴史に学ぶ(略年表付き)
4月8日に発表された「働き方ネット大阪」の声明には「地震列島日本」という表現があり ます。 それで気になって、たまたま次男が国立天文台編『理科年表』などにもとづいて作成していた犠牲者100人以上の日本の大地震の略年表 […]