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森岡孝二の連続エッセイ
第250回 いつ書かれたと思いますか? 異常な人間疎外のソフト開発職場の投書
家族の1人が、仕事先で古い「読売新聞」読者欄に載ったソフト開発会社の社員の投書を見つけてきました。情報産業でソフトウエアの開発に携わるSEやプログラマーの職場は、今でも過労死と過労自殺がきわだって多いことで知られていま […] -
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第249回 毎日新聞に過労死に関する拙著の書評が出ました
1月26日(日)、毎日新聞の書評欄に中村達也氏による拙著『過労死は何を告発しているか――現代日本の企業と労働』(岩波現代文庫、2013年8月)の書評が載りました。旧著の再刊であることが多い現代文庫が長文の書評で取り上げ […] -
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第248回 教職45年の最終講義が無事終了しました。
1月20日(月)、関西大学経済学部で私の最終講義がありました。当日までは大学時代に所属していた演劇部の公演前のような落ち着かない気分でしたが、なんとか無事終了しました。聴講者が少なくて大ホールがガラガラだったらどうしよう […] -
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第247回 怒髪天の労働CALLINGっておもろい歌、知ってますか?
今日は大学で大阪日日新聞の旧知の木下功記者から大学生の就活問題について取材を受けました。途中の脱線話で、彼から、移動中にFM放送で流れていた怒髪天の月曜から日曜までの労働の歌がおもしろかったと聞きました。怒髪天というのは […] -
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第246回 天王寺動物園の元日開園をめぐるツイッター上の論議を紹介します
昨年の1月2日、本欄第209回に、天王寺動物園の元日開園を迫る橋下大阪市長のツイッター発言について書きました。 今年の1月1日はどうなったかと気になって確かめたところ、40ぶりに「元日営業」に踏み切ったそうです。表向きの […] -
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第245回 この1年を象徴する「ブラック企業」についてQ&Aで考えてみました。
Q 今年の流行語トップテンに「ブッラク企業」が入りましたね。この言葉はいつ頃から使われ始めたのでしょうか? A やくざの「フロント企業」の別名として前からあった言葉ですが、「酷い働かせ方をする企業」という意味では、「ワー […] -
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第244回 厚労省の派遣見直し案は、派遣労働の恒久的・全面的受入を可能にするものです
厚生労働省は12月12日、労働者派遣制度の見直し骨子案を労使の代表が参加する労働政策審議会に示しました。これは直接には8月20日に発表された同省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会報告書」を下敷きにしていますが […] -
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第243回 支配勢力の反動攻勢に「デモ足も出ない」時代は終わりました。
今日は当HPのテロップニュースが「閉塞の時代からせめぎ合いの時代へ、さらに押し返し追い詰めよう!」となっています。 これはいうまでもなく、秘密保護法案の廃案を求めるうねりのような運動の盛り上がりを念頭においた表現です。こ […] -
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第242回 過労死防止基本法の早期制定に向けて大きく動き出しました。
11月19日午後、衆議院第一議員会館で「過労死防止基本法の制定を実現するつどい」が大会議室を埋める234名の参加を得て開催されました。2011年11月18日の「“ストップ過労死” 過労死防止基本法制定実行委員会」のスター […] -
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第241回(書評) 今野晴貴『生活保護――知られざる恐怖の現場』
『週刊エコノミスト』 2013年9月3日号 今野晴貴『生活保護――知られざる恐怖の現場』ちくま新書、840円 違法行政の実態 真の責任の所在を問う 著者は『ブラック企業――日本を食いつぶす妖怪』で一躍有名になった若 […] -
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第240回 若者が命を大事にする普通の人間として働けることを願います
最近あちこちに書いているように、1988年の「過労死110番全国ネット」のスタートから四半世紀が経ちましたが、過労死は、若い年代の労働者に広がる過労自殺(自死)を含めると、減るどころではありません。近年では、過労とストレ […] -
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第239回 でたらめな解雇特区論議で労働者の働き方を決められてはたまりません。
安部政権が進めている雇用改革は出たり引っ込んだり、やらないと言ったりやると言ったり、メチャメチャです。 その最悪の例が解雇特区案の顛末です。各紙は、安部政権が今日(10月18日)、首相胆入りの「産業競争力会議」の目玉の一 […] -
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第238回 安倍内閣の賃上げ要請は二重のまやかしです
安部内閣はこのところ労働者の賃金の引き上げを口にしています。 安部首相は今年2月には経済3団体(「経団連」「経済同友会」「日本商工会議所」)の代表者を招いて、デフレ脱却に向けて業績好調な企業に労働者の報酬(賞与)の引き上 […] -
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第237回 伊藤忠の新しい勤務態勢は質の悪いブラックジョークです。
今年8月初めに発表され、10月1日から実施された伊藤忠商事の新しい勤務態勢が話題を呼んでいます。 同社ホームページと新聞報道によると、その概要は以下のようになっています。 1)深夜勤務(午後10時−午前5時)は、従来の「 […] -
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第236回 『半沢直樹』の高視聴率とその背景について考えてみました
テレビドラマ『半沢直樹』最終回の平均視聴率の高さが話題になっています。関東地区42.2%、関西地区45.5%といいますから驚きです。 私は主役の堺雅人の名は『篤姫』の家定役で知っていました。しかし、前回初めて観るまでは、 […] -
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第235回 安倍政権のいう国家戦略特区は国家公認のブラック企業特区です。
当欄で前(第230回)に述べた政府の国家戦略構想が風雲急を告げています。 今日の朝日新聞は、〈「解雇特区」政府が検討〉という見出しで、安倍政権が秋の臨時国会に出す国家戦略特区関連法案に、労働時間を規制せず、給与によっては […] -
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第234回 これでは若者が日本の未来に希望を抱けないのも当然です
9月10日の当トピックス欄に今年の「厚生労働白書」に関するニュースが出ています。その記事では同省が今年3月に実施した「若者の意識に関する調査」の結果が紹介されています。注目されるのは、日本の未来について、若者(15〜39 […] -
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第233回 学生アルバイターがこれだけいれば労働組合を作っても当然です
当ブログのトピックス欄に「大学生らが労組結成 バイトの労働条件向上求め」(2013/09/07)という共同通信の記事が出ています。 今日では多くの大学生や高校生がアルバイトに従事し、コンビニや外食などの産業で学生アルバイ […] -
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第232回 NPO移行でリニューアルした当ブログを今後もよろしく
お待たせしました。「働き方ネット大阪」からNPO法人「働き方ASU‐NET」に移行したことにともなうリニューアルのために、9月4日午前9時から休止していましたが、6日夕刻運転を再開しました。 コンテンツと更新の仕方は、基 […] -
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第231回 拙著 『過労死は何を告発しているか――現代日本の企業と労働』が出ました
拙著『過労死は何を告発しているか――現代日本の企業と労働』(岩波現代文庫、2013年8月20日)が出ました。 <目次> 序 章 過労死が社会問題になって四半世紀 第1章 企業中心社会はいかにして成立したか 第2章 日本的 […]