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森岡孝二の連続エッセイ
第210回 体罰を容認する市長のもとで体罰をなくすことは困難です
大阪市立桜宮高校2年生の男子がクラブの顧問教師から体罰を受けて自殺したことが大きな議論になっています。 今日の朝日新聞に「ビンタ張り昔軍隊いま部活」という川柳が出ていました。また、今日のしんぶん赤旗の識者コメントで教育評 […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第209回 天王寺動物園の元旦開園を迫る橋下大阪市長のつぶやきが批判を浴びています。
百貨店の元旦営業について書こうと思ってネットを検索していたら、天王寺動物園の年末年始営業に関する橋下大阪市長のツイッター発言をめぐる論議が目に止まりました。 発端は12月30日に発信された「@t_ishin」さんのつぎの […] -
森岡孝二の連続エッセイ
第208回 社会風刺の語句が一つも入らなかった今年の流行語トップテン
「流行語大賞」にみるかぎり、今年は流行語不作の年でした。そのことは社会風刺の力をもつ語句についてとくに言えます。 ここ10年ほどの流行語大賞トップテンをみると、「貸し剥がし」「内部告発」(2002)、「年収300万円」( […] -
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第207回 今度の総選挙では賃金の引き上げも重要な選択肢として投票しましょう。
明日はいよいよ総選挙の投票日です。マスコミでは自民党圧勝・民主党惨敗の予想が報じられていますが、各種の世論調査の4割前後は「無党派層」で、その半数は投票先を決めていないとも言われています。 今回の選挙では、原発、消費増税 […] -
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第206回 書評㉒ 湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』
「週刊エコノミスト」 2012年9月18日号 湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』朝日新聞出版、1300円+税 反貧困の闘士が面倒な民主主義に向き合う理由 著者は、08年冬の年越し派遣村で一躍有名になった反貧 […] -
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第205回 最賃制を廃止すれば日本は賃金奴隷の国になりはてるしかありません。
日本維新の会の石原代表と橋下代表代行は、11月29日、衆議院選挙の政権公約を発表し、そのなかで最低賃金制の廃止を打ち出しました。 最低賃金とは、使用者がそれを下回って労働者を雇用してはならない賃金の時間当たりの最低基準額 […] -
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第204回 マッチョな政治に対抗して人にやさしい日本をつくるために力を合わせましょう
11月20に衆議院第一議院会館で「過労死防止基本法の実現をめざす」院内集会が開かれました。そこに来ていたある記者から、総選挙における政党の集合離散に関して、「マッチョなリーダーがなぜ持ち上げられるのでしょうか」という質問 […] -
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第203回 働き方ネットブログの連続講義が通号200回を超えました
働き方ネットブログの連続講義が通号200回を超えました。そのなかには『週刊エコノミスト』に掲載された私の書評が22本含まれています。また、雇用労働や政治経済に関係のない随筆風のものもあります。しかし、全体としては「働き方 […] -
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第202回 あまりに雇用が壊れ賃金が下がったことが右合の党を勢いづけてきました
石原新党の立ち上げや橋下維新との連携をめぐる騒動が続いています。前回はそうした動きの背景について、1990年代半ば以降、日本の政治がガタガタになり、有権者の政治不信がかつてなく強まったという事情を述べました。今回は、もう […] -
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第201回 集合離散の右合の党に日本の未来を託するのはまっぴらごめんです
石原都知事辞任と国政復帰・新党立ち上げが大きなニュースになっています。 今回の新党構想については、自らが唱えた尖閣諸島の購入構想が野田政権による国有化でぽしゃった、自民党総裁選で長男の石原伸晃前幹事長が敗北したために面目 […] -
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第200回 書評㉒ 『私たちは“99%”だ――ドキュメント ウォール街を占拠せよ』
エコノミスト 2012年7月10日号 オキュパイ!ガゼット編集部編 『私たちは“99%”だ――ドキュメント ウォール街を占拠せよ』 肥田美佐子訳、岩波書店、2012年、2000円+税 99%”の人々は何を訴え、どう行動 […] -
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第199回 大阪南港野鳥園の廃止を許してはなりません
今日の朝日夕刊の一面トップに「野鳥の楽園 改革の波」という記事が出ています。年間10万人の来場者がいて、子どもたちにも貴重な自然教室として親しまれている大阪市立・大阪南港野鳥園が、橋下市政の予算カットで廃止に追い込まれよ […] -
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第198回 「リストラ会社No.1」がなぜか「働きやすい会社No.1」に
「日本経済新聞」は、9月29日、2012年の「働きやすい会社」調査の結果を発表しました。 そのランキングトップはパナソニックです。1)人材の採用・育成、2)多様な人材の活用、3)職場環境の整備、4)多様な働き方への配慮、 […] -
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第197回 総選挙で安倍首相が誕生すると、残業ただ働き法案が生き返らないともかぎりません
自民党の新総裁に安倍晋三氏が選出されて言葉がありません。予想していたわけでもないので、「さもありなん」とは言えません。他に期待していた候補がいたわけでもないので、「うんざり」でもありません。ある知人から今朝いただいたメー […] -
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第196回 9.11にあたって物事のモメンタム(勢い)について考えました。
2001年9月11日のアメリカにおけるあのテロアタックから11年経ちました。前回も書きましたが11年前のこの事件に、私は滞在先のニューヨーク市で遭遇しました。カナダのビクトリアを経由して9月末に帰国した後に知ったことです […] -
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第195回 どこかの町では日の丸掲揚を一般世帯に求める予算を組みました。
昨日、過労死防止基本法の制定を求める要請活動に参加し、衆議院第1議院会館と参議院会館のあいだを往来しました。 途中の衆議院第2議院会館の前では、「頑張れ日本!全国行動委員会」の呼びかけた「自民党総裁は本格保守政治家を! […] -
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第194回 誘導質問をしても、回答者は正直に働き方の不満と生活の不安を訴えています
今回も前回に引き続き8月30日に厚労省が発表した2010年「社会保障を支える世代に関する意識等調査報告書」を取り上げます。長文をお許しください。 本調査の質問の仕方にはいくつか疑問があります。次の質問もその1例です。 「 […] -
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第193回 非正規労働者は結婚もまともにできないほど困窮しています
本ネットの「注目のニュース」蘭に昨日の毎日新聞の「非正規労働者の30代男性、未婚75%」という記事を転載しました。 元になっているのは8月30日に厚労省が発表した2010年「社会保障を支える世代に関する意識等調査報告書」 […] -
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第192回 ニッポン無ストライキ時代はいつ終わるか
『労働判例』第1047号(2012年7月15日) 、巻頭エッセイ「遊筆」から転載、 先日、テレビで1962年制作の映画「ニッポン無責任時代」を観た。NHKの「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」の喜劇編の一つである。 […] -
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第191回 書評㉑ 植田和弘・梶山恵司編著『国民のためのエネルギー原論』
書評 植田和弘・梶山恵司編著『国民のためのエネルギー原論』 (日本経済新聞出版社、2000円+税) 『週刊エコノミスト』2012年2月7日号 遅れる日本のエネルギー計画 ドイツとの比較で浮き彫りに 編者の植田は、環境経済 […]